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院長ブログ

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乳歯よ、さようなら!!

こんばんは。 院長の稲葉智弘です。

昨日は、父が代表を務めるIPSG包括歯科医療研究会に参加しました。午前中は父がドイツ式入れ歯治療について講義し、午後は経営コンサルタントの石原明先生の講義でした。本研究会は石原先生に顧問をお願いしています。

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講義内容は『時間経営(Time Management : TM)』についてです。 時間経営についての本がたくさん出版され、講演会もたくさん行われていますが、皆さんどう思われますか?

そのほとんどが、与えられた時間内で沢山のこと、今の忙しい時間を上手にこなすことについて教えているらしいです。今日の時間を今日のために使う方法論です。しかし、果たしてそれが得策なのでしょうか? 自動車を運転しながら、信号待ちの時に新聞を読むなんて危なくてできませんよね。

24時間はみんなに平等に与えられています。今日の時間を今日のために使うのではなく、今日の時間を未来のために有効に使い、その目標や目的がいっぱいになった時にタイムマネージメントが必要になってくると石原先生はおっしゃっていました。例えば、英語が上達したいのであれば、どんなに忙しい毎日でも、予め「毎週水曜日の午後6時から2時間英会話のレッスンを受ける!!」というように、スケジュールに設定しておけば週1回でも年間50回近く英会話に触れることができます。時間を割り振る仕組み作りが大切と教えてくれました。

ところで、今日のお題と何の関連性があるのと思わないでください。

実は、私は39歳ですが、未だに乳歯が2本ありました。下顎の第2小臼歯(前から5番目の歯)が両側とも先天的に欠損しています。つまり、乳歯が生え変わらずそのままになっていました。そんなに珍しい事ではありません。私の患者様も第2小臼歯が生えてこない方が数人おります。この乳歯は、2歳頃に生えてから今まで約37年間大切に使っていました。20代前半に両側とも乳歯が割れたので、父にたのんでセラミッククラウン(いわゆる白い差し歯?)をはめていました。最近両側ともグラグラしてきて、食事が不自由になっていました。私自身で麻酔をして抜くことはできないので、姉(歯科医師)にたのんで、昼休みに抜いてもらいました!!

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ほぼ毎日患者様に麻酔をしています。しかし、下顎の麻酔は、23歳の頃に親知らずの抜歯の際に注射してもらった以来です。今回抜く歯の周りを麻酔すると下唇も麻酔されました。麻酔して下唇の感覚がなくなり、その後、歯を抜く時の骨に伝わる感じがよくわかりました。痛みなく無事に処置は終わりましたが、今回で患者様の処置中の気持ちを再確認できました。明日の診療から、歯を抜く際は患者様の気持ちを考えながら丁寧に処置を心がけていきます。

ドイツ式入れ歯治療においても、私の乳歯のように30年以上使えるように一人一人の患者様を大切に、精密な治療を行って参ります。

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