顎変形症手術
こんばんは。
院長の稲葉智弘です。
当院の患者様が手術を受けられるため、本日午前に大学病院へ行ってきました。
この患者様は、現在イギリスで矯正治療を行っています。しかし、下顎が前に出ているために、通常の歯列矯正のみで治療が困難であったため、顎を切る手術が必要となりました。手術は日本で受けたいとの希望がありましたので、私が以前所属していた顎変形症診療センターに手術を依頼しました。
この写真は手術前後の顎の移動量などを調べるために作った模型です。下のグレーのプレートに対して、茶色の歯型が移動しているのがわかります。つまり、この差が顎を後ろへ移動する量です。
手術はセンター長に行っていただきました。私が以前センターに所属していた頃に大変お世話になりました。私も目の前で手術に立ち会い、新しい顎の位置決めを確認できました。
実際、私も大学病院を退職する直前まで行っていた手術ですので、手術のイメージや器具の扱いなど、眠りそうになっていた記憶が頭に蘇ってきました。
ヨーロッパの矯正医と日本の口腔外科医が共同でひとりの患者様の歯並びを治すという素晴らしい瞬間に立ち会えて光栄です。これからも、外国で歯列矯正治療をされて、日本で手術を受けられる方がいましたら是非お役に立ちたいです。